猫ママからの伝言板
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猫ママからの伝言板
-モノづくりにかけた私たちの想いを綴ります。-
モノづくりへの夢、
ここから生まれた食と
暮らしの素晴らしさや大切なもの、
見つけたKAWAII気持ちや
あふれる命へのやさしさ・・・。
私たちのお店を支えてくれている
皆様へのメッセージです。
その31
(2022.12.22)パパもママもいっぱいの遊びごころでお子様と。
お絵描きクッキーはパパやママがお子様といっしょになって、お菓子に自分の手でチョコペンを動かしお絵描きを楽しむクッキーです。
教育玩具の類にある、発達視点からお子様だけが取り組むためにつくったものではありません。
「さー描いてごらん」と親の立場から話しかけるより、
パパもママ自身もユーモアいっぱいに夢中になって手を動かすことを願い、つくりました。
お子様が小さいときに、そんな親子の夢中になった体験がいっぱいあったら、
「夢いっぱいのクリエイティブな人間になりたい」と思うお子さんだって成長するんじゃないかな・・・と。
そんな切なる想いもあり、お菓子の演出もしました。
その30
(2022.12.20)こころからにじみ出る言葉をたいせつにしたい。
ギフト商品に向け、つくり続けてきた多くのグリーティングカード。
愛しい人におくるコトバのスペースをハートやまるなりに白いカタチにして、書きたくなるように演出してきました。
SNSでサーと一瞬で気持ちを伝える方が簡単だけど、あえて手書きで文字を書くことだってすごく大切かなと思ったからです。
手書きで書くことは、おくるコトバとして気持ちが入っていないと、なかな書かかけないものです。
むしろ、この白いカタチは、おくる人のこころからにじみ出るやさしいコトバが生まれ書きたくなったらいいなと、
そんな陰ながらの願いもあり、もうけてきました。
その29
(2022.12.10)ティーとお菓子と花があれば、夢見の世界。
冬は眠ります。私たちも大地もしんしんと雪の降る中で静かに春の訪れを待ちわびるかのように。私たちの住む愛子盆地は東北でも豪雪地帯ではありません。
大雪に見舞われることはないけど、それでも雪のふる日は続きます。
そんな時は窓辺のテーブルにイスとティーとお菓子があれば、ゆったりと待ちわびる春に夢をはせ、何もしないリラックスのひとときも大切。
おまけに冬のはじめに咲き、新緑とともに消えていく冬の花、プリムラを花瓶に飾りたい。
あざやかに赤青黄色白紫と色とりどりの花は白い冬の暮らしの中で春遠からじとなお夢見の世界に誘ってくれるかな。
その28
(2022.12.1)小さな命の輝きに手を合わせること。
お菓子のデザインにたくさんの絵を描き、命へのせつない想いを託してきました。描かれた絵は暮らしの中で、庭先に見つけた小さな命の輝きへの感動から生まれたものが数多くあります。お話しによく登場するルリシジミ蝶は両羽を広げても一円玉くらいかな。青みがかった蝶です。天気のよい日に庭先のお花畑でいつも見ることができます。こんな小さな青い蝶に見とれていると、ついつい青いお空から訪れてきた天使かなと想いを巡らしまいました。そして「100の瞳と5つの小さなお庭」の物語に描いたムーンのお庭に登場するするコオロギさんはファンタジーの世界に連れてってくれます。モエのお庭に描いた、地面をにょこにょこ這うように生きているダンゴムシさんだって大事なお客様に描きました。これらの小さな命を見つめていること、生きている輝きを見つける感動から多くの絵が生まれ、私たちのデザインになっていきました。
その27
(2022.11.25)季節の風はたくさんのうたをのせて。
私たちはつくるお菓子のラベルやお弁当のお包みまで、いつも「季節の風からの贈り物」があふれています。チョコガレットBANZANは12ヵ月色と題して、月ごとに咲く花や草花、きらきらした命のすがたをあしらっています。ハートのマドレーヌ-12ヵ月の花シリーズは季節ごとの想いを私たちの花言葉として伝え、テイクアウトお弁当のお包みにだって、食べていただく人に季節の風がやさしく癒してくれるように絵を描きました。きらきらクッキー&ホワイトクッキーは「あした天気になーれ」とテルテル坊主のお話しに結びつきます。フィナンシェ&マドレーヌはお庭にやってきたみつばちさんとの巡る季節の中での生と死をテーマにしたせつないお話。マカロンは美しい木洩れ日にみた天使とのであいのお話。パウンドケーキ[ブランディー]&フルーツケーキ[ラム酒]はたより風となって聞こえてきた悲しみと喜びのお話へ。・・・私たちがつくるひとつひとつに季節の風が呼びこしたうたをのせていきたい・・・合掌。
その26
(2022.11.15)「こころから生まれる言葉をたいせつにしたい」
「私たちはたくさんのお話をつくってきました。蕃山とすそ野に広がる愛子盆地を舞台に、あふれる小さな命とのであいがテーマの「100の瞳と小さな5つのお庭」、今までつくり続けてきたお菓子に託した夢「お菓子は魔法よ」、お店にちらしにwebに綴り続けた言葉は、たとえ広告文でも詩的に話したかった。この「ママからの伝言板」だって同じ。売りたいばかりの商品アピールより、ひとに問いかけるやさしい言葉を大切にしてきました。みんな少しでいいの、こころから生まれるやさしい言葉があれば、ほんとにしあわせになれると思う。だから、わしたちだって仕事で頑張れる。
その25
(2022.11.5)「離れていても、こころはいっしょよ」
本店フローラのテーマは「いつも、ここには帰れる家があるの」そう考え、
いろいろ商品づくりやお店という楽しみ方、
テイクアウト商品であっても家族のもつ家庭の暖かさを引き出せるか、
家族がいっしょにいることの喜びには、どんな仕掛けがあるか考えてきました。
それに対し、2022年3月にオンラインショップとスタートした
ギャザリングショップmM のテーマは
「離れていても、こころはいっしょよ」です。愛しい人でも遠く離れ、
なかなか会えないことだっていっぱいあります。
でもね、そんなとき「こころはいっしょよ」と、
しっかりつないでくれる何かがあったら生きる喜びだと思うし、
前向きに頑張れると思う。
そんな想いからギャザリングショップmMのロゴマークを考え、
チョウチョのカタチにしました。
それは夢に出てくる吉蝶をイメージしたものです。
遠く離れている愛しい人へ想いは吉蝶となって届きますように、幸せでいてね」
って願いをカタチにつくりました。
その24
(2022.10.30)お菓子は嗜好品だけど、心の栄養よ。
私たちのつくお菓子はパッケージに、ひとつひとつのお菓子をつつむ子袋にこころのメッセージが入っています。
だってねー、お菓子を食べて体の健康づくりをめざす人はいないけど、ただただ甘いモノ美味しいから食べたい、と思う人がほとんど。
それは喜びだけど、もっと深くこころに刻まれる喜びがあったら、もっとうれしいんじゃないかな。
そんな想いから、例えば私たちのつくるチョコガレット「BANZAN」だったら、私たちの住む愛子盆地と背後の蕃山に色づく12ヵ月の草花や木の実を描きました。
それはね、季節の風を感じ、お菓子いただいた方だってもちろん、季節の喜びに想いをよせながら癒しに包まれるようにと、挿絵を描いたりしました。
春から秋は草花、冬は花のない時期だけど鮮やかな木の実なんかも描きました。
チョコガレットBANZANのギフト用しおり背面より
その23
(2022.10.10)ギフトといっしょにこころとこころをつなぐグリーティングカードをそえて。
お菓子のギフトに添えるグリーティングカードを1年間で20以上つくってきました。
企業として、ついつい商品の宣伝や注文を取ることに夢中になりすぎます。
「商品しおり」づくりに集中しがちです。
でもね、ギフトをいただいた時、モノが素晴らしいことはうれしいけど、それ以上に送り手の手書きコトバが描かれているカードはもっとうれしいのではないかな。
そして、私たちお菓子のつくり手だって、お菓子の喜びを伝えるために種類ごとにどんな想いでつくったか伝えることももたいせつじゃないかな。
そんな想いから「お菓子づくりからのメッセージ」もいっしょに添えることにしました。
種類ごとに絵を描きポエムを添えたり熱い想いを伝えることにしました。
その22
(2022.9.30)22年9月 私たちの想いを伝える言葉として、お店の名前をMaison(メゾン)-Fleur(フローラ)としてスターしました。
私たちの本店と工場は愛子盆地にあります。森に包まれた仙台の奥座敷-愛子盆地は蕃山を背に四季折々、心地よい暮らしが広がります。
この風土の中で見つけたあふれる命とふれあい、そして見つけた命へのやさしさをお話に綴り、愛子盆地の暮らしからお菓子やパンに家庭料理が生まれました。
・・・それはひとを慈しむこころのお印であるお花への想いに結びつき、私たち企業の理念となっていきました。
ひとを慈しむことを花への想いにたとえネイミングにとりいれました。
Maison-Fleur【メゾンフローラ】とつけた理由は「ここに、いつでもひとをやさしく包み込む帰れるおうちがあるの」という意味。
花のマーク背面に花の天使がかくれています。
その21
(2022.9.30)お菓子だって呪文を入れてみたい。
虎豆鹿の子は美味しく人気商品。
入っている虎豆は鹿の背中に現れる白い点々模様【鹿の子】に見立てたという。
この鹿の子模様は天から降りそそぐ雪のごとく尊いものととらえられ、聖なる動物として神仏に近くてまつることを知りました。
それなら、私たちだって虎豆の数に伝統的な数字言葉をのせたお菓子にしたて、つくってみることにしました。
2個入り虎豆鹿の子は神様に願いごとや火の用心でも聖なる力にすがるときの2回手拍子にあやかりました。
3個入り虎豆鹿の子は新たな門出や競技大会で「がんばれよ」とエールを送るときの元気よい3拍子に。
この数字言葉のメッセージを綴ったしおりもいっしょに贈り物へと準備しました。
その20
(2022.8.31)お菓子にだってユーモアほしい。
「お菓子を食べて毎日健康づくり!とはだれも言わない。でも、お菓子はこころの健康づくりにしたい。
癒されるときのどっと体の力が抜けゆったりし、もっとも私らしい自分が顔を出してくれるひとときは、お菓子のひとときにもなるのではと。
そこで癒しって何?とすこし考えてみた。からだの血液や体液、東洋で言うところの気の流れがとどこおることなく流れストレスが消えていく自然体へのこと。
これをヒューモアとも言い、ユーモアの語源もここからきているらしい。だからかな、笑いはどっと体の力が抜け血液が流れリラックスしてしまうから、「健康づくりに笑いが必要」と叫ばれるのもなるほど。
こう考えると、私たちのお菓子づくりだって、笑い話のひとつだってひきだせるのではと思い、ちょっとがんばってみた。
その19
(2022.8.7)ラッピングは物語-洋酒のお菓子ギフト箱づくりより。
真心こめてラッピング。どうしたら、かわいく演出できるか考える。リボンにカードをはさんで、喜んでくれるときの顔を想い浮かべながら・・・・。
そうこう考えているうちに、お話しするようにことばで演出することもしっかり伝る表現も大切かなって、ラッピングに求めてみました。
箱に添えるカードのことば、そして箱のふたを開けることはお芝居の第二幕のお話しの続き。めくるめくようにお話し場面の展開がときめきの物語につなげられればと面白いかな。そして最後に商品にふれるときは、こころの深みにであい、気持ちをつたえられればと。
その18
(2022.8.4)思わぬであいは愛くるしく。
「あっ、贈り物が?」。届いた箱の表には無表情な工場の出荷伝票のような、それに「取扱注意」のシールがべたーと取れないように貼ってあったりします。
それでは届いた時の喜びが、半減になってしまいそう。たとえ顔が見えなくても、最初のであいに喜びを演出をすれば感動的になるんじゃないかな。そう思い、贈り物の箱にだって、ちょっぴり愛くるしく気持ちを表現してみることにしました。「喜ぶだろうなー」っと。
贈り物はあなたとわたしの物語のはじまりのひとこまに演出したくて、取扱注意のシールくらいはにっこりするメッセージ風にしたい。 オンラインショップの「mM」は取扱注意のシールをコミック風に描き、最初に眼にするシーンも大切なであいに仕上げたくなりました。
その17
(2022.8.2)バラの花の想いをおくりたい。
ギフト商品づくりを大切にします。
・・・ギフトはね、どのくらい生きる勇気をささえてあげられるかが商品と演出に大切かな。ずーっとそう考えてつくってきました。
特にハートのマドレーヌ「バラシリーズ」はその想いをストレートにつたえたいお菓子です。モコモコほんわり、ふっくらしたハートのかたち。ふれてみたい優しさもつたわるお菓子にしあげました。
ハートのおへそのところにはちょこんとバラのお印を添えました。さーと散る短い命への祈りが桜なら、バラはいつまでも幸せでいてねって時をこえた祈りだと思うから。そばにいてあげられない愛しい人へ祈りと願いを込めたお印に赤、白、黄色、ピンク、それに紫の5種類の花の色。そのグリーティングカードには、それぞれに猫ママ流の花言葉をそえ、送る人のメッセージ欄もつくりました。
その16
(2022.7.17)花は神様のところから訪れた天使かもしれない。
・・私たちの商品づくりは猫ちゃんのお話しばかりを大切にしているわけではありません。ひとつひとつ花が示してくれたこころも私たちの大切なメッセージで見つめてきました。
暮らしの中で花に私たちがたくさん救われていること、そんなこころ揺さぶる想いをテーマに花をモチーフに商品づくりができないだろうか、常日頃考えていることでもありました。それゆえに、ちょっぴり固いなと感じる一般的な『花言葉』より、私たちのことばで、こころで見つめ受けた想いで花言葉をつくることに。こみあげる想いが花のデザインお菓子やグッツへと走りはじめました。・・・・合掌
その15
(2022.7.6)パパ、ママへ。子どもたちはまっています。
・・KAWAIIカタチの素朴なクッキーとチョコでできたペンは、豪華なお菓子ではありません。ただ、この二つがあれば、お菓子にお絵描きしながら楽しいお話がつくりたくもなります。
大切なことは、子どもたちがクリエイティブに育ってほしいと、さまざまな教育玩具を与えたり、すぐれた芸術品にふれさせるばかりでもありません。パパが、ママがじぶんの手をつかい、子どもたちと夢中にたのしいお話を「いっしょに」つくっていくことかな。
子どもたちはパパママといっしょにお遊びでお話をつくりたいのです。 (お絵描きクッキーがお店に並ぶまで試行錯誤し1年の歳月がたちました)
その14
(2022.7.1)ときどき雨、 つまらないと言わずにやさしくロマンチックに。
・・私雨が続くと、青空が恋しくなります。だからと言って、「雨の日は嫌い」と簡単に言ってしまわない。「いいじゃないか、雨の日だって」そう思うと、雨音もロマンチックな時を刻むこころのひとときに聞こえ、お話しだって歌だって生まれてきます。
飲食部門の青い鳥のテイクアウトのお弁当の包み紙は青い鳥のコンセプト「家庭料理」の視点から追いかけ、最終的に深い癒しに導くような世界観へと、12ヵ月にわたりお弁当の包み紙にデザイン演出していきます。
7月のお弁当の包み紙はね、「雨の日続きでもロマンチックな想いになれますように」とシーンに描いてみました。あいあい傘風のカエルさんです。最初一匹描いたけど、寂しいのでカップルを描きました。
その13
(2022.6.30)深い癒しと祈りをお弁当のお包み紙にしたい。
・・私たちの飲食部門―青い鳥はメーテルリンクの童話「青い鳥」のお話しに学び、食することへの大切さへもつなげたい。しあわせは家庭に、そして慈しむこころや家庭の内なる癒しに通じる飲食店はできないだろうか、追いかけてきました。
青い鳥のリニューアル店舗オープンまであと3か月。それまではテイクアウトのお弁当でがんばっています。料理は毎日食べる家庭料理がメインです。家族でゆったり食するひとときの喜びを、あるいは地味だけど静かなる祈りに通じる暮らしの喜びにも持っていきたいと。そのためにもテイクアウトのお弁当でさえ、「どれ、食べるか」と眼の前にしたときのふれあいをだいじにしました。買っていただくお客さんに感謝。そして深い癒しに通じる大きな自然の、季節の中で見つけた命の息吹も包み紙に絵画的に描きました。ゆったり深呼吸しますようにと。
その12
(2022.6.30)小さないのちの輝きがふれることのしあわせ。
春から初夏まで、庭でも道端でもルリシジミ蝶に何度かであいました。両羽を広げても、10円か1円玉くらいの小さなブルーのちょうちょ。
花を求めて、すばやく飛び回ります。あわてて写真を撮ろうとしても間に合わず、ひらっひらっ、きらきらしながら飛びさっていきます。いつも。
でもね、
こんなきれいでKAWAIIちょうちょがそばにいること、ちょっとでいいから、であえることは日々の暮らしを幸せ色に染めてくれるかもしれません。
シャワーを浴びるように、ついつい派手なコマーシャル商品のような色に一日じゅう慣れた暮らしばかりでは、こんな喜びは見えにくくなり消えてしまいそうです。
しずかにしずかに季節をめぐる自然の息吹にそっとね、こころを開きふれるように、こんな小さないのちとであえることも派手ではないけど、こころにしみるしあわせもあるかな。
その11
(2022.6.27)森と川と沼に恵まれた愛子盆地の暮らしと花。
・・チョコガレットBANZANの子袋は四季折々、命の息吹をラベルに演出しました。
花を添えるように。12ヵ月、蕃山と愛子盆地の暮らしの中で見つけた野の花やKAWAIIものたちを絵で描きました。
東アジアの、南と北の広葉樹林帯境界領域で太平洋に突き出た最東北部にあたる仙台。市内の東北大学植物園は天然記念物に指定されるほど、多様性に満ちた生物の宝庫の街です。植物園のとなりに連なる蕃山と愛子盆地もやはり、豊かな森に包まれた川があり、沼があり、あふれる命の庭です。こんな風土だからこそチョコガレットBANZANにKAWAII命たちの夢を託したくなりました。
ていねいにクッキー生地にチョコを包み込み、「美味しくなぁれ、美味しくなぁれ」と呪文をかけるように、お母さんにやさしく包まれたほんのり甘いぬくもりを思い出す美味しさにってね。
その10
(2022.6.19)愛子盆地の暮らしには命を慈しむやさしいこころが育つと思う。
・・仙台市中心商店街から青葉山トンネルを抜けると
10分ちょっとで森に囲まれた愛子盆地。
南側に立ちはばかるようにこんもりした森の山、蕃山。愛子の方々に親しまれ、蕃山をこよなく愛す守る会もあり。また、北側の山には大國神社の山野草を守る会、それに盆地中央を流れる広瀬川脇の広瀬小学校には地域に生息する様々な生き物が共生している池、ビオトーブが子どもたちのこころをはぐくんでいるのでは。
その9
(2022.6.6)小さな命を慈しむ想いがハートのお菓子に。
地球の北と南の森がぶつかり合う、豊かな命の森に包まれた愛子盆地。ここで見つけた、あふれる小さな小さな、か弱い命たち。季節の風に答えるように、いっぱい息を吸ってキラキラしています。でもね、秋の終わりころにはほとんどが消えていきます。ささやかな命の時間だけど、その輝きに魅せられ、慈しむ涙の数がハートのお菓子をうみました。 ハートのお菓子は特別に受けのよいおしゃれなお菓子をねらったものではありません。
こんなお菓子づくりから、私たちが大切にしたいのは、陰ながらもそっとやさしく慈しむ想い。ハートのお菓子といっしょのグリーティングカードは、あなたの内なることばをつたえるためにも、ぜひつかっていただきたいです。
その8
(2022.6.4)マカロン「KAWAII」がうまれるまで150日間
試行錯誤、マカロンのKAWAIIが生まれるまで手間暇かけ5か月が過ぎていく。マカロンなんて誰でも知っている。材料は売っているし、決まっている一般のマカロンレシピもあるのだから、素人でもがんばれば作れそうなもの。だけど、パティシエは違う。5月末、試行錯誤でつくりはじめ、3か月かかり夏の終わりまでかかりました。並行してデザイン側の物語とキャラクターデザインまで完成にこぎつけたのは紅葉のきれいな愛子盆地―10月の末のことでした。
素材・味覚・五感、そしてテーマ性やデザイン、すべてがやっとひとつになったマカロンは、はじめてKAWAII色の光を放つことができたかなと思います。色を扱うのはデザイナーやアーティストばかりではありません。パティシエだって、このKAWAII色づくりには命を吹き込むのに納得するまで妥協しない長い日々の連続でした。
この二つのお菓子に絡んで、2021年5月ごろ、赤・ピンク・白のひょろひょろしたベルガモット苗を購入。育てはじめました。たくさん花が咲く楽しみ、ミツバチやもちろん蝶やほかの蜂が花の蜜を求めてくるきらきらした姿も楽しみだからです。 そして、お客さんにもこの香りよいベルガモットの花をプレゼントしたいからです。
今年、予想外に、桁違いに花の苗が挿し芽でも増やした苗も大株になり夏からの花が楽しみになりました。
その6
「花風は幸せのおとずれ」
・・季節ごとの花は心と心をつないでくれるは幸せを呼ぶ縁起物と同じかな。「花のお印と想うがままに綴った花言葉」を添えた、さまざまなお菓子づくりを追いかけながら考えました。 花という生きものは不思議なもので、私たちの暮らしの中で唯一、神様の世界から下りてきた天使そのものの似姿。そして、生きているかもしれない!と。 民族を問わず、ずーと昔からいろいろな場で人々のしあわせを願い花が添えられてきました。誕生祝いに結婚祝い、さまざまなお祝い事に、そして死にゆく人への別れにも花を添えてきました。「その花にひそむ想いをどうにかお菓子のお印にできないだろうか?」から花のお菓子シリーズを追いかけています。愛子の庭の土台となる物語のひとつ『ハートのお花畑・・・モモのお庭』の中にも、猫ママのことばとしてこんなことも綴ってみました。
その5
「猫ママと5匹の子猫は愛子盆地にいます」
・・南と北の森がぶつかり合い、二つの森に囲まれた愛子盆地。一年を通じ寒暖差が日本ではトップクラスに低く、東京のような、または盆地特有の熱帯夜はありません。東北でありながら大雪の心配も強い台風の心配だってないのです。四季折々全部が大好きになってしまうものです。このおおらかな自然の中に、身も心も頭だってゆだねるようにのんびり昼寝でもしようものなら、物語に出てくる猫ママや子猫たちがそばに来るかもしれません。もしも、昼寝の最中にとんとんと肩をたたく人がいたら、ちょんちょんんと髪をひっぱる人がいたら、いやそう感じることがあったとしたら、たぶん猫ママか子猫たちがそっととなりに来たのかなと思います。 そう。この自然の中にゆだねるようにとけこんでしまえば、いや、そっと声をかければ、猫ママと子猫たちは答えてくれると思います。
その4
「お菓子はこころの栄養かな」
・・平均して、日ごろお菓子をいただくひとときは
午後3時が多いかな。
一日の仕事がだいたい終わりころ。
ひと休みって感じで。
私たちのつくるお菓子は、そんなひとときにもぴったり。
私たちのつくるお菓子ぜんたいの代名詞みたいな感じで
「CAT MOM TEA PARTY(猫ママのティーパーティー)」
と名付け一輪の花を添えたお印のデザイン。
「潤いのある暮らしになりますように」と
デザインに願いを込めました。
お茶とお花とお菓子がセットで癒しのひとときに、
あるいは親しい人とのユーモレスクで楽しいひとときにと。
とくべつ贅沢でなくても、そんな暮らし方って幸せじゃないかなと思う。
その3後編
ターコイズブルー色の旅へ ・・・夢見るお菓子[マカロン]
・・「あなたの好きな色ってなーに?」って聞かれると、いろいろあるんじゃないかな。「あれも好きだし、こんな色も好きだし」と。色には、こんな風にたくさんのこころのエピソードが巡っていると思う。
私たちの色にこだわったお菓子、マカロンに「ターコイズブルー色」があります。さわやかな酸味にちょっぴり渋い美味しさ。紅茶と花といっしょに、(もしもだけど)ターコイズブルーの想い出がない人でも、きっとこの色のもつ旅に、夢に連れてってくれると思う。ラズベリーの美味しさからつくりました。
その3
暮らしがピクニック気分 ・・・萌黄色のお菓子[マカロン]
・・お店のまわりは落葉広葉樹の森に包まれています。4月末ごろ、ほんの3日、4日でいっせいに街は萌黄色に風景が一変してしまいます。特別、行楽地にいかなくたって、おうちにのんびり暮らすこと自体がリゾート気分に。
仙台は県庁所在地で一番寒暖差が低く熱帯夜も大雪も台風の心配だってありません。お店のある仙台の奥座敷―愛子盆地の森に包まれた街にいると、萌黄色のそよ風が大好きになります。この喜びを教えてくれる色のマカロンはフレッシュな香り風の美味しさ、オレンジです。
その2
新しいはじまりは桃色 ・・・わくわく夢誘うお菓子[マカロン]・・春は草木が芽をふきだし、大地があふれる命のお祭りに。去年植えた小さなベルガモットの苗が3月からいたるところに芽を出しはじめました。まだ2、3㎝の芽なのに、そっと触れただけでさわやかさとフローラルな甘さの香りがふんわり。
春の桃色は新しくはじまるわくわくする喜びの色。そんな気持ちにさせてくれるお菓子に桃色。そして、小さな芽なのに香りたち、わくわく夢さそうベルガモットの香りのアールグレーがぴったりかな。
その1
4月掲載の第一話 ハートのお花畑「モモのお庭」は、お花を種から育てる暮らし・・子どもには何もない地面に種をまき、芽が出て、お花が咲く喜び。そしてみんなにお花をあげることに気づいていく深い意味にもちょっぴりふれたお話しです。昨年はお店でも小さなお庭でお花を育ててみました。少しばかりだけどお客さんにお菓子といっしょにプレゼントしたり。逆にお客さんからお花をいただいたり。お花はこころとこころをつないでくれました。写真はレジ前にプレゼントとして用意した、夏の夜に咲く花―月見草の仲間「オオマチヨイグサ」。